2024年6月、フランス・パリ限定で発売されている”République des Arts”に
作品4点が掲載されました!
フランソワーズ・イカール氏による評論文付きですが、パリ限定発売になりますため、こちらのHPでご案内させて頂きます。
下記評論文は、お声がけくださり掲載まで大変ご丁寧な対応をくださいました一般社団法人芸術共和国 日本事務局の方から届きました翻訳文を、そのまま引用させていただいております。
ご関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
掲載作品:鶴と桜7、November Dream、Candle Rose、T-Flower3-2
【翻訳評論文】
再構成の恵み
「鶴と桜」は一見、花の中を飛ぶ鶴を描いた古典的な絵画のように見える。実際、主
題は明確に定義されているが、これを生み出すために使われた技法はまったく革新的
だ。これは絵筆を持った画家の作品ではなく、コンピューターのマウスを使ったグラ
フィックデザイナーの作品なのだ。この黒い背景に光のエレメントを走らせるために
、ブラシは使われていないが、用紙の処理が施され、具象的なエレメントが描かれる
前に最初のカラー印刷が行われている。花の真ん中にいる2羽の鶴は私たちに春を取り
戻し、桜は鳥たちの友情あるいは愛情関係の背景となっている。
秋は茶色と黄色の色調で表現され、ベージュと白の色調で描かれた繊細なバラの花が
際立っている。化学的な処理によって、バラの背後にはある種の青みが生じ、またバ
ラの色の一部を吸収しているようにも見える。まるで秋の終わりを告げるかのように
、夏の間、自然が私たちに与えてくれたこれらの美しい花々は、間もなく姿を消す。
「キャンドル・ローズ」は、見事な赤い薔薇を表現している。一見、謎めいたタイト
ルだが、絵の中には蝋燭は描かれていない。実は、ここで話題にしているのは、薔薇
を照らすキャンドルの光なのだ。
「Flower 3-2 "は、化学的な要素よりもデザイン要素が強い構図だ。この作品の全てに魅力を与えているのは、投影された影、葉、そしてしなやかな茎の先に咲く花である
。女性らしさ、柔らかさばかりでなく、情熱の赤も象徴している。
評論) フランソワーズ・イカール氏
2021年、芸術文化勲章を受勲。
芸術振興協会ARTEC会長、ヨーロッパと世界の女性アーティスト市民の会アルトゥエ
ルスグループ会長、ラバーゼ事務局長、フランス芸術記者組合会員、職業芸術家組合
会員、芸術・科学・文学会員。SMLH(レジオン・ドヌール勲章会員協会)準会員、
ヨーロッパ芸術科学文学アカデミー(AESAL)会員。
トゥール大学を卒業後、ルーヴル美術館の肖像画家であった父のもとでデッサンとパ
ステルを学ぶ。教師としてのキャリアをスタートさせ、BTS(上級技術者免状)のコ
ミュニケーションと心理社会学、創造性を専門に指導。ラジオ番組の司会、テレビ出
演など多くのメディアでも活躍している。