Commentary 美術評論家・専門家による講評
2026.3
フランスの美術誌
République des Artsに掲載
本に掲載されているフランソワイカール女史による評論の翻訳はこちらになります。
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MIYOKO
花開く愛のロマンス
MIYOKOの作品は、見る者の心を瞬時に惹きつけ、自然と称賛を集めます。
毎年パリで開催され、国際的な現代美術の動向を紹介する格式ある展覧会「サロン・ドートンヌ」においても、《芽生える愛(L’Amour naissant)》は特に多くの来場者の注目を集めました。足を止めて作品を見つめ、作家について調べ、そしてその仕事を称える人々の姿が絶えず、中には「魔法のようだ」と表現する声も聞かれました。
MIYOKOの作品が放つ魅力には、確かに人を驚かせる力があります。それは、花という身近な存在を、詩情と高度な技術によって昇華させ、私たちに新たなまなざしをもたらすからです。
青い薔薇の花束を描いた《T-Rose》では、画面の前に立った瞬間、その美しさに息をのむことでしょう。花々が額縁の内側から外へとあふれ出し、こちらへ迫ってくるかのような感覚を覚えさせます。このハイパーリアルな錯覚は、薔薇の存在感を一層際立たせ、作品と現実の境界を曖昧にしていきます。
20世紀後半に登場したハイパーリアリズムは、対象を極限まで忠実に再現することで、「これは絵画なのか、それとも写真なのか」「実物なのか、それとも完璧な再現なのか」という揺らぎを生み出す表現です。MIYOKOが描く薔薇は、まるで命を宿しているかのように生き生きとし、触れられそうなほどの存在感を放ちます。
この錯覚的な効果を生み出すため、作家は手描きによるデッサンとデジタルツールを併用し、立体感や遠近を精緻に調整します。その後、アクリル絵具を用いてキャンバスへと描き出し、驚くほど精密な表現を完成させています。
同じハイパーリアルな手法は、《心の浄化》や《光を求めて》にも見ることができます。赤と黄色、それぞれ光に包まれた二輪の薔薇は、小さな名品とも言える存在です。光と量感が花の完璧なフォルムを際立たせ、《光を求めて》に描かれた黄金色の輝きを帯びた黄薔薇は、Art Capital 2026への出品作にも選出されました。
一方でMIYOKOは、花を極めて貴重な存在として捉え、過去の絵画を思わせる表現に取り組むこともあります。幾重にも重ねられたグレーズ(透明層)によって、作品には時を超えたような静けさが宿ります。《芽生える愛》では、四輪の薔薇がひとつの構図にまとめられ、レオナルド・ダ・ヴィンチのスフマートを思わせる柔らかなぼかしが、輪郭を優しく溶かし込み、画面全体に穏やかな魅力を与えています。
《Sweet moment》では、強い光の中で花束が生命力に満ちあふれ、画面の主役として躍動します。光を浴びた薔薇は、喜びやエネルギー、そして自然界の尽きることのない豊かさを象徴するかのようです。
MIYOKOの作品は、いずれも美への賛歌として存在しています。
薔薇の花びらがもつ洗練と繊細さを称えながら、同時に、はかなく失われやすい自然の姿へと思いを向けさせます。作家はその一瞬の輝きを絵画の中に留めることで、時間を超えた永遠にも似た強度を与えているのです。
評論 フランソワーズ・イカール
2021年、芸術文化勲章を受勲。芸術振興協会ARTEC会長、ヨーロッパと世界の女性アーティスト市民の会アルトゥエルスグループ会長、ラバーゼ事務局長、フランス芸術記者組合会員、職業芸術家組合会員、芸術・科学・文学会員。SMLH(レジオン・ドヌール勲章会員協会)準会員、ヨーロッパ芸術科学文学アカデミー(AESAL)永久幹事。トゥール大学を卒業後、ルーヴル美術館の肖像画家であった父のもとでデッサンとパステルを学ぶ。教師としてのキャリアをスタートさせ、BTS(上級技術者免状)のコミュニケーションと心理社会学、創造性を専門に指導。ラジオ番組の司会、テレビ出演など多くのメディアでも活躍している。
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2026.2
Le Salon (Art Capital 2026) 入選出展
入選作品『Searching for light』
フランス芸術家協会(ル•サロン)の絵画部代表アラン•バザール氏もご覧くださり下記コメントをいただきました。
『整然とした構成のバラの花びらに当たる光を捉え、陰影の効果によって立体感を強調した興味深い絵画。高い技術が印象的な作品である。』
<アラン・バザール>

2025.9
World of Crete `NIGHT OF CONTEMPORARY’出展
Art Curator_ Candi (World of Crete のアートキューレーター)によるレビュー


2024.6
M.A.D.S. Gallery(バーチャルギャラリー/スペイン・イタリアから全国発信)企画 ‘ SUMMER ART FEST’に参加


Art Curator_ Lisa Gallettid (M.A,D,S Art Galley のアートキューレーター)
“In the immense and elusive cosmos of art, “T-Rose” stands as a visual invocation, a marriage of technology and tradition, where the echo of the past intertwines with a digital future that dares to embrace the poetry of the present.This work, born in 2022 from a mix of techniques, challenges the boundaries between the artificial and the natural, between the tangible and the evanescent, offering an aesthetic experience that vibrates deep in the soul of the observer. In fact, T-Rose draws inspiration from artistic tradition, reinterpreting it digitally, and casts its gaze toward a tomorrow where art evolves and contaminates itself with new technologies. The juxtaposition between the delicacy of petals and the coldness of pixels becomes a metaphor for a world in constant transformation, where analog and digital merge in an unexpected harmony.”
Art Curator Lisa Galletti
「アートという計り知れない巨大な宇宙の中で、『T-Rose』は視覚的な呼びかけ、テクノロジーと伝統の融合として存在しており、そこでは過去のエコーが現在の詩を敢えて受け入れるデジタルの未来と絡み合っています。これは2022 年にさまざまな技術を組み合わせて誕生したこの作品は、人工と自然、有形と儚いものの境界に挑戦し、見る人の魂の奥深くに響く美的体験を提供します。実際、T-Rose は芸術の伝統からインスピレーションを得て、それをデジタルで再解釈し、芸術が進化し、新しいテクノロジーで汚染される明日に目を向けています。花びらの繊細さとピクセルの冷たさの並置は、アナログとデジタルが予想外の調和で融合し、絶え間なく変化する世界の比喩になります。」
Art Curator Lisa Galletti

2024.6
フランス アート誌 “République des Arts”に掲載 (パリ・フランス)
作品『鶴と桜7、November Dream,Candle Rose,T-Flower3-2』について

評論家 フランソワーズ・イカール氏
2021年、芸術文化勲章を受勲。
芸術振興協会ARTEC会長、ヨーロッパと世界の女性アーティスト市民の会アルトゥエルスグループ会長、ラバーゼ事務局長、フランス芸術記者組合会員、職業芸術家組合会員、芸術・科学・文学会員。SMLH(レジオン・ドヌール勲章会員協会)準会員、ヨーロッパ芸術科学文学アカデミー(AESAL)会員。
トゥール大学を卒業後、ルーヴル美術館の肖像画家であった父のもとでデッサンとパステルを学ぶ。教師としてのキャリアをスタートさせ、BTS(上級技術者免状)のコミュニケーションと心理社会学、創造性を専門に指導。
ラジオ番組の司会、テレビ出演など多くのメディアでも活躍している。
評論文(翻訳)
再構成の恵み
「鶴と桜」は一見、花の中を飛ぶ鶴を描いた古典的な絵画のように見える。実際、主題は明確に定義されているが、これを生み出すために使われた技法はまったく革新的だ。
これは絵筆を持った画家の作品ではなく、コンピューターのマウスを使ったグラフィックデザイナーの作品なのだ。この黒い背景に光のエレメントを走らせるために、ブラシは使われていないが、用紙の処理が施され、具象的なエレメントが描かれる前に最初のカラー印刷が行われている。花の真ん中にいる2羽の鶴は私たちに春を取り戻し、桜は鳥たちの友情あるいは愛情関係の背景となっている。
秋は茶色と黄色の色調で表現され、ベージュと白の色調で描かれた繊細なバラの花が際立っている。化学的な処理によって、バラの背後にはある種の青みが生じ、またバラの色の一部を吸収しているようにも見える。まるで秋の終わりを告げるかのように、夏の間、自然が私たちに与えてくれたこれらの美しい花々は、間もなく姿を消す。
「キャンドル・ローズ」は、見事な赤い薔薇を表現している。一見、謎めいたタイトルだが、絵の中には蝋燭は描かれていない。実は、ここで話題にしているのは、薔薇を照らすキャンドルの光なのだ。
「Flower 3-2 」は、化学的な要素よりもデザイン要素が強い構図だ。
この作品の全てに魅力を与えているのは、投影された影、葉、そしてしなやかな茎の先に咲く花である。女性らしさ、柔らかさばかりでなく、情熱の赤も象徴している。
2024.3
『サロン・ド・アール・ジャポネ2024』 出展 (パリ・フランス)
作品『鶴と桜5』について

評論家 アラン・バザール氏
フランス芸術家協会ル・サロン絵画部門代表
ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール賞、フランス国海軍賞などを受賞。
*ル・サロン=セザンヌ、ルノワール、モネ等、美術史に残る巨匠を輩出してきた世界最古の美術公募展。
コメント(翻訳)
『MIYOKO氏は、現代的なアーティストであり、デジタル技術を用いて手作業で作品を描く。この驚くべき構図で、伝統的な側面を持つ題材を表現することに成功している。』
2022.12
A.M.S.C (国際美術評論家選考委員会スペイン支部)プロジェクト “Art En Accion”にて (スペイン・マドリード)
*当プロジェクトで『バジェ•デ•ロス•スエニョス財団にて作品’Herat Wave’ 永久収蔵』(スペイン・マドリード)
及びグランドコレクション賞 受賞(作品:Heart Wave,Candle Rose, Sakura, Arrange1,Arrange11)
A.M.S.Cにて評論ビデオを制作
評論家 マリア・ドローレス・アロージョ女史
マドリード・コンブルテンセ大学美術史博士。マドリード・コンブルテンセ大学情報科学部教授。
1980年より美術評論の活動、「美術用語辞典」「カイエターナ・アルバ公爵伝記」を執筆(アルデバラン・エディトリアル社刊)。美術評論家として「クリティカ・デ・アルテ」「ゴヤ」「エル・プント・デ・ラス・アルテス」他各種美術誌に執筆多数。国際美術評論家協会(AICA)会員。スペイン美術評論家協会(AECA)会員。
評論家 アルフォンソ・ゴンサレス=カレーロ氏
「インヴェスティガシオン・イ・アルテ」及び実験的画廊「ART ROOM」ディレクター。
「テク二タッサ・アルテ」技術ディレクター。国立美術作品鑑定協会会員。
バレンシア理工科大学経済エンジニアセンター、美術品鑑定エンジニア・国際大学マスター取得。
国際美術評論家協会(AICA)会員。スペイン美術評論家協会(AECA)会員。
2022.5
『第27回オアシス2022展』出展 (大阪・日本)
作品『Heart Wave』について

評論家 アルフォンソ・ゴンサレス=カレーロ氏
A.M.S.C.スペイン本部評議委員長。画廊経営の傍ら、国立美術作品鑑定協会会員、国際美術評論家協会(AICA)会員、スペイン美術評論家協会(AECA)会員などとしても活躍。アートマネジメント会社「インヴェスティガシオン・イ・アルテ」代表、及び実験的画廊「ART ROOM」ディレクター。
コメント(翻訳)
『この作品がCGでありながら、バロック期の自然主義を感じさせることに驚愕した。ここに示されているのは、生命が循環するという特性だ。』
2022.3
『サロン・ド・アール・ジャポネ』 出展 (パリ・フランス)
作品『Herat Wave』についてのコメント
※出展作品は、PCマウスで手描きしたものを壁紙素材の紙に出力したものです。

評論家 アラン・バザール氏
フランス芸術家協会ル・サロン絵画部門代表
ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール賞、フランス国海軍賞などを受賞。
*ル・サロン=セザンヌ、ルノワール、モネ等、美術史に残る巨匠を輩出してきた世界最古の美術公募展。
コメント(翻訳)
『この作家は、最高レベルのコンピューターグラフィックスを使用した花の表現に優れている。
彼女はこの作品で、美学が最高に君臨する宇宙で花びら一枚一枚がかき混ぜられるように揺れ動く3次元のリアルな世界へと私たちを誘い、深く魅了する。』